夏空の読書記録

日々、読んだ本を記録してまとめていこう

宿命 東野圭吾 あらすじ&感想

宿命
東野圭吾

ネタバレ等含むことがありますのでご注意ください。
あくまで個人の感想です。

2021/4/26~2021/6/5

 

【あらすじ】


主人公和倉勇作と瓜生晃彦は学生時代ライバルの存在でしたが
運動や勉強で少し前を行く瓜生晃彦に和倉勇作は
複雑な心境でした。


10年後、刑事と医者という立場で再開する二人でしたが
和倉勇作の初恋の相手美佐子と結婚をしていました。

瓜生晃彦が事件に関与していることが分かっていき
瓜生家の謎や出生の秘密が分かっていきます。


事件の解決とともに二人の宿命が明らかになっていきます。

 


【感想】

題名にもあるように二人の宿命が分かったときには
驚きと二人の共通点や不思議な縁の謎が解けていきました。

東野圭吾さんの作品によくある脳科学が関わってきていて
内容自体もとても興味深く面白いものになっています。

このような作品は何度読んでも、過去と現在が繋がったときの
爽快感は最高です。

二人の最後の掛け合いもとてもよかったです。

探偵倶楽部 東野圭吾 あらすじ&感想

探偵倶楽部
東野圭吾

ネタバレ等含むことがありますのでご注意ください。
あくまで個人の感想です。

2021/4/17~2021/4/25

 

【あらすじ】

VIPしか利用できない会員制の『探偵倶楽部』。

探偵倶楽部から派遣された男女コンビが事件を解決に導いていく。

全5話からなる短編小説集。

 

【感想】

短編集ということもあり、物語はとても読みやすいです。

探偵倶楽部に登場する探偵の男女は物語に深く関わりすぎることもなく
登場人物たちの思惑であったり、嘘を見抜いていく
縁の下の力持ちのような役割をしているように感じます。

事件の解決だけではなく、その先の真相に驚くような事実があるので
単純なミステリーに終わらないところがこの作品の面白いところです。


一味違ったミステリーを読みたい方には必見です。

ブルータスの心臓 東野圭吾 あらすじ&感想

ブルータスの心臓
東野圭吾

ネタバレ等含むことがありますのでご注意ください。
あくまで個人の感想です。

2021/3/29~2021/4/15

 

【あらすじ】

産業機器メーカーに努めている末永拓也。

専務取締役である仁科敏樹とつながりを持つために
役員室に配属されている雨宮康子と関係を持ちます。

ある日彼女から妊娠を聞かされ途方にくれます。

そんな時、仁科敏樹の長男の仁科直樹に呼び出され
衝撃の事実を知らされます。

3人の男と関係を持っていたと知らされた末永拓也は
仁科直樹の提案で3人で協力して雨宮康子を殺害しようとします。

決行当日、予定通り行動していると予想だにしないことが起きてしまいます。

 

【感想】

最初は雨宮康子の殺人計画中に裏切りや騙しあいが
繰り広げられるのかなと思っていましたが
死体が別人だったときは驚きました。

そうきたか。という感じです。

その後も協力者は次々と命を狙われていきますが
真相に近づくにつれて単純に雨宮康子の話だけでではなく
過去のロボット事故等おn関連も明らかになっていき面白かったです。

物語の終盤も題名【ブルータス】にふさわしい終わらせ方だったように思います。

殺人現場は雲の上 東野圭吾 あらすじ&感想

殺人現場は雲の上
東野圭吾

ネタバレ等含むことがありますのでご注意ください。
あくまで個人の感想です。

2021/6/25~2021/7/10

 

【あらすじ】


日本航空のスチュワーデス、早瀬英子と藤真美子。

通称エー子とビー子は容姿と性格はだいぶ違うけれど
とても仲良しで有名なコンビでした。

そんな二人が巻き込まれる7つの事件のお話。

 

【感想】

東野圭吾先生の作品あるあるかもしれませんが
主人公二人の掛け合いが面白い。

正反対の二人だからこその成せる業でした。

事件も重たすぎないものでとても読みやすく
二人の面白さと相まってすぐに読み終わってしまいました。

たまにはあまり考えずに読めるこういった作品もいいなと思いました。

鳥人計画 東野圭吾 あらすじ&感想

鳥人計画
東野圭吾

ネタバレ等含むことがありますのでご注意ください。
あくまで個人の感想です。

2021/3/6~2021/3/19

 

【あらすじ】

スキーのジャンプ競技で将来を有望視されている楡井明が
ジャンプの練習中に毒殺される。

犯人はスキー関係者とみられ
数日後には犯人に自首を促すメッセージが届いて
コーチの峰岸貞男は逮捕される。

そんな中、ライバルチームの日星自動車では
ある計画が遂行されていました。

 

【感想】

スキーのジャンプ競技が題材にされていて
競技自体の奥深さや面白さも伝わってきました。

犯人が逮捕されたあとも告発文は誰が送ってきたかや
楡井明の行動や鳥人計画のついてなどの謎も残っていて
最後まで飽きずに読めました。

楡井明の日星自動車での鳥人計画も
最先端の科学トレーニングで非人道的なのかもしれませんが
スポーツ界においてはよくある話なのかなと思いました。


恋人との関係ありきで協力をしていたと考えると
最後の事件の真相は悲しいものがありました。

スキーのジャンプ競技自体もしっかりと
深く書かれていて勉強になりましたし興味深かったです。

眠りの森 東野圭吾 あらすじ&感想

眠りの森
東野圭吾

ネタバレ等含むことがありますのでご注意ください。
あくまで個人の感想です。

2021/1/30~2021/2/19

 

【あらすじ】

バレエ団の事務所で事件
そこでは風間利之が死んでいたが、バレエ団の関係者ではなかった。

殺害したのはバレエ団の斎藤葉瑠子。
強盗犯として入ってきた男を正当防衛で殺してしまったとのことだった。

その後も事件が続いていき、最初の強盗事件との関係は?

刑事の加賀恭一郎が事件を解決に導いていきます。

 

【感想】

加賀恭一郎シリーズということで期待していました。
続きものってだけで大好きです。

加賀恭一郎も刑事になっていて、前回の作品からの違いも楽しみにして
読み進めましたが、今回の作品には加賀恭一郎の恋愛模様についても
書かれていました。

事件の方は最初の強盗事件の不可解さからはじまり
第二の事件との関連性やニューヨークへの留学。
あらゆる場所や人間から事件の手がかりを探っていきます。

この手の展開はいつも分かりそうで分からないぎりぎりで
書かれている気がします。
そして最後にはいい意味で裏切られます。

真実は少し悲しい展開でしたが、最後まで面白く読めました。

十字屋敷のピエロ 東野圭吾 あらすじ&感想

十字屋敷のピエロ
東野圭吾

 

ネタバレ等含むことがありますのでご注意ください。
あくまで個人の感想です。

2021/1/19~2021/1/29

 

【あらすじ】


「十字屋敷」と呼ばれる屋敷に住む竹宮一家。

所有者は不幸になると言われている
悲劇のピエロを購入して持ち主になります。

その夜、社長である竹宮頼子が飛び降り自殺。

四十九日に姪の竹宮水穂は頼子の死の真実を探ります。

するとまた事件が起こりはじめます。。。

 


【感想】


ピエロ視点での物語の描写が合間合間にはさまっていて
普段とは違う感覚で物語を読み進めれます。

十字屋敷に集まった人々は全員なにか裏がありそうな人ばかり。
どの人も怪しく見えてきます。

今回の事件は犯人と黒幕が予想外のところからやってきて
ピエロ視点の話がないと成立しない。

むしろそこに真実が隠されているところはさすがだなと感じました。

十字屋敷、ピエロ、黒幕
いろいろな要素が複雑に絡み合って、とても面白い作品でした。