夏空の読書記録

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11文字の殺人 東野圭吾 あらすじ&感想

11文字の殺人
東野圭吾

ネタバレ等含むことがありますのでご注意ください。
あくまで個人の感想です。

2021/2/21~2021/3/3

【あらすじ】

主人公の女流推理作家に恋人であるフリーライターの男が
「狙われているんだよ」と打ち明ける。

フリーライターが何者かに殺され、主人公は事件解決のために動き出します。

事件を調べていく間に
ジム、クルージング・ツアー、転覆事故
と重要な真実に気づいていく。

次々と殺される関係者。

事件の真実とは。

 

【感想】

無人島より殺意をこめて」
タイトルにもあるこの11文字の殺人の意味を考えながら読み進めましたが
そこまでの深い意味はなく犯人の想いでした。

事件の真相を追っている間も
資料が紛失したり、別の殺人が起こったり、事件から手を引くように強要されたり。
一筋縄ではいかないのは面白かったです。

クルージング・ツアーでの転覆事故の真実は
後味が悪い内容に感じます。

転覆事故で亡くなった竹本も命がけで溺れた人を救出しようとしていたり
その見返りで恋人ではない女性に肉体関係を迫ったり。

危機的状況だからこそ、人間の本質的な部分が見え隠れしていて
考えさせられるものがありました。

今回も読み始めたころの印象とは少し違ったラストでとても面白かったです。