魔球 東野圭吾 あらすじ&感想
魔球
東野圭吾
ネタバレ等含むことがありますのでご注意ください。
あくまで個人の感想です。
2020/12/17~2020/12/20
【あらすじ】
甲子園大会で須田武志が最後の1球に投げた魔球。
この魔球がもつ意味とは。
大会の後に女房役の北岡明が刃物に刺されて愛犬と共になくなっていた。
時を同じくして東西電機への爆発未遂事件や誘拐事件が発生。
二つの事件の関連性とは。
【感想】
最後まで読み進めると東野先生の作品らしく
被害者にも加害者にも背負っている過去があり
悲しく、胸が苦しくなるような作品でした。
須田武志の家族への想いや強い信念は
がむしゃらで諸刃の剣ではありますが
見習うべきところもあるように思います。
高校時代はだらだらと過ごしていただけでしたので
目的を持った高校生活がうらやましいです。
須田武志の強い信念と腕の故障は
様々な人を巻き込んで思いもよらぬ方向に
進んでいってしまったのが面白かったです。
須田武志が弟の勇樹に宛てた手紙は
須田武志の生き様そのものであり
最後の勇樹が言った「兄貴はいつも一人だった」
は深く心に刺さりました。